01 始まりのくちづけ 00


『 僕の家族
三年一組 羽田 大樹

 僕のお父さんとお母さんは、毎日おしごとがいそがしいです。僕が朝起きると、もう家にいません。夜も僕がねてからかえってきます。僕はひとりっこだから、毎日、家に一人です。まりこさんがごはんを作ってくれるけど、でも、一人です。
 でもさみしくはありません。
 となりのまちに住む、お父さんの弟のかずなりおじさんが、よく遊びにきてくれます。二年生のときからは、でん車にのって、僕一人でおじさんの家に遊びに行きます。
 だから、おじさんの家は僕のもう一この家族です。
 来年、おじさんの家に赤ちゃんが生まれます。女の子か男の子かは分からないけど、僕は女の子がいいです。そうしたら僕の妹として、かわいがります。
 おばさんのおなかはフウセンみたいに大きいです。そこから赤ちゃんが生まれるんだって。赤ちゃんは、おばさんのおなかの中からけっているんだそうです。僕が抱きついてもそうします。
 もうすぐ生まれるからけるんだそうです。
 とてもおもしろいです。
 おじさんもおばさんも、赤ちゃんが生まれたらなかよくしてね、って僕に言いました。
 僕は女の子にしてねってお願いしました。女の子だったら、僕がいじめっ子からまもってあげるから。おばさんはよろしくねってわらいました。
 赤ちゃんが生まれたら毎日、遊びに行きたいです。

おわり 』





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