汚濁




淀んだ心 吐き出す術もなく

最初から最後まで 汚れた体

あんたに何をあげられる?



あんたなんか嫌いだよ

不敵に笑って

平気な振りで

痛む胸なんか塞ぎ通して



馬鹿馬鹿しいね

何もかも

夢なんか儚いし

希望なんて皆無だし

光なんていらないし

求めるのがあんただけなんて

ああ

なんて馬鹿げてる



だから さっさと居なくなってよ

俺の目の届かない所

俺の手が触れられない所

消えて

去って

俺の前から あんたという存在を消して



何て惨酷

あんたは決して俺のものにならないくせに



会いたくなんてなかった

知りたくなんてなかった

あんたの眩しさに目をやられて けして戻れないぐらいなら

けして近づけないのなら



馬鹿馬鹿しい

この体であんたを抱こうなんて

浅ましい

あんたを汚してゆく腕を それでも伸ばす



やめろ

惨めだ

思い知らされる



いっそ あんたを殺してしまおう

いっそ あんたを汚してしまおう

そして 俺も一緒に逝こう





真ッ赤ナ花ガ咲ク

アンタノ心カラ

俺ノ手首カラ



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