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「悲しい時こそ笑うのよ」
そう言って、拳を震わせていた君も。
彼の前では子供のように泣きじゃくる。
僕は失恋と同時に、どこかでほっとした。
君が強がらなくて済む場所が出来て良かった。
疼く胸と同じだけ、本気でそう思った。
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