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見守る事も愛だと君は言い、傷付くあの子を孤独にした。
あの子が泣きながら絶望を感じても、君は手を伸ばさない。
それが愛だと、君は言う。
でもその時、あの子は身を切る切なさに震え、
見捨てられたと感じるのだろう。
例え、未来でそれが君の愛だと気付き、
あの悲しみこそが試練だと思えたとしても、
痛みは消えずに残るのだ。
それが何時か、君とあの子を別つ楔のように、
僕には思えてならないのだ。
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