思えば、
随分遠くまで来たものだ、と君が天を仰いで言った。
故郷から離れて、沢山の逝く者を見送って。
随分、遠くまで来たものだ、と。
悲しそうに呟く君を、僕は背後から見守る。
戦場の隅、僕の居場所は君の隣。
思えば、
随分、遠くまで、共に来たものだ。
ランキング
お気に召しましたら、投票頂けると嬉しいです。