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阿呆みたいに何時も、僕はキミを見つめてた。
阿呆みたいに何時も、見つめているだけだった。
だからキミの視線の先に、何時か、その人が映るようになっても。
ただ僕は、阿呆みたいにキミを見つめてた。
この瞳くらい素直に、一度くらい言葉にしてみたかったなぁ。
何時だって僕はキミを傷つける言葉しか吐けなくて。
ああ、ねぇ。
こんなに簡単に、掻っ攫われるくらいなら、さ。
一度くらい、阿呆な自分の殻を突き破って。
キミを笑わせてみたかったなぁ。
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