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愛しいと 意識した瞬間に
それは 簡単に 糸も、簡単に
僕の手を するりと かわして消えて行く
守りたいと そう思って抱きしめた温もり
一緒に生きていこうと 握り合った細い指
記憶は未だに鮮明に 網膜に焼き付いて
美しい微笑が 木々のざわめきに重なって
僕を苛める
愛してると 僕の声無き声が木霊する
嘆いても、もう帰らない人
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