慈悲
「もういいよ」
慈悲深い言葉と微笑で、無慈悲に伸ばされた白い手。
その手を取れば僕の努力は泡となるというのに、何て甘美な響き。
君の許しは天使の囁きなのか、悪魔のそれなのか。
そんな事を考えながら、僕は君の手を見つめる。
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