不確定な未来を笑う
「幸せであれば幸せである程、それが壊れるのが恐いの」
だから幸せになる事を拒むんだと言う君に、僕は心底可笑しいと笑った。
「そんな不確定な未来を恐れる前に、今ある幸せを噛み締めたら?」
「――そう、出来たらいいのにね」
幸せであればある程、不確定な未来に不安を持つ。君は言いながら泣いた。
だから別れるのだと、そう涙が語った。
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