道
「何もない平坦な道で一回くらい躓く石があった方が、記憶に残ると思わない?」
「はあ?」
「僕はお前にとっての、そんな石でありたいな」
ああ、それはどんだけでっかい石なんだろう。
だって俺の記憶は全部、お前との日々で出来ている。
笑うだけで、精一杯だった。
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