ああ 神様
貴方が独りぼっちで泣く時 傍らに在れない僕は 空気となって貴方を包める様に 白い天井を見つめながら 必死に 祈った
涙で霞む視界に 最期の時 貴方の笑顔はなかった
笑って欲しいと口にして
もう一度 神様に祈った
僕の死を悲しむ貴方を 僕は 空気となって見ているだけなんて嫌だ
触れて 慰めて そんな当たり前の事が叶わないなら
貴方の記憶から 僕という存在が消えてしまえば良いのに
残す言葉の代わりに そればかりを祈った
ああ 神様
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